
筑摩書房編集部 編『女が読む太宰治』
特帯と本文イラストを描かせて頂きました。
上の絵は帯イラストの一部をちょっといじったものです。大正ぽいイメージで着物の女性を描いています。
今年は太宰治生誕100周年の年で各社から太宰治関連の本がたくさん出ているのですが、この本も生誕100周年記念企画でして「12人の現代女性が読む新しいダザイ」という紹介文の通り、女性執筆陣がそれぞれに太宰作品への想いを綴ったアンソロジーとなっています。
私は帯イラストと、本文に『グッド・バイ』『人間失格』『女生徒』の3作品をイメージしたイラストを描かせて頂いています。
どの作品のイラストをどんな内容で描くかなど、ありがたくもほとんど自由にやらせて頂きまして、大変楽しく描かせて頂きました。
恥ずかしながら太宰治の作品は教科書に載っていた話しか読んだ事が無いという状態だったので、良い機会だと思いこの「女が読む〜」で著者の皆さんが紹介している太宰作品を全て読みました。
そして選んだのが上記3作な訳ですが、特に『女生徒』は私の持っていた太宰作品のイメージとは全く違っていておもしろかったです。
『女生徒』最後の一文にやられました。

筑摩書房編集部 編『女が読む太宰治』
ちくまプリマ−新書109(筑摩書房)
執筆者一覧(五十音順/敬称略)
雨宮 処凛, 井上 荒野, 太田 治子, 香山 リカ, 佐藤 江梨子, 辛酸 なめ子, 平 安寿子, 高田 里惠子, 津村 記久子, 中沢 けい, 西 加奈子, 山崎 ナオコーラ
書店用のポップやパネルにも帯のイラストを使って頂けるそうなので、見かけたらどうぞよろしくお願いします。